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rasisa
 
 
 

 
 
 
 

投稿者 ラ・メール
作成日 2014/01/19
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去る者は日々に疎し、されど・・・・
「去る者は日々に疎し」
死者は月日とともに忘れられ、親しかった者も遠ざかっていけば親密さは薄れていく。
この故事の根底には「忘却という時間の作用」と「万物には終わりがある」と言う誰もが否定することの出来ない厳然たる事実が横たわっている。

だが、人間の心は非常に複雑であり、心を一義的に定義することはできない。
あの神曲を書いたダンテは一目しか会ったことのないベアトリーチェを永遠の女性として生涯思い続けた。

ダンテのような恋愛感情に限らず、配偶者、親、子供、親友等、愛する者を失った耐えがたき悲しみも、月日の流れとともに、確かにやわらぐ。
だが、亡くなった愛する者は、残された人々の心の中にいつまでも生き続け、完全に忘却の彼方に追いやることは想像もできない。

この意味で、「去る者は日々に疎し」「失っても、愛する者は心の中で生き続ける」のどちらも真実である。
心はこの両者の微妙なバランスの上に成り立っている。
そして、この釣り合いが、どちらかに傾き過ぎれば、冷酷な人間になるか、あるいはノイローゼになるだろう。
心のバランスは正に奇跡ですね。

喪失しても短期間で忘れることが出来れば楽であろうが、私は性格的に見て、苦しくても良き思い出をいつまでも抱き続けるタイプだろう(笑)
良くも悪くも、持って生まれた性格は終わりまで続きそう。